耐震性について

  •  極めてまれ(数百年に一度)に発生する地震に対し、継続利用のための改修の
  •    容易化を図るため、損傷のレベルの低減を図る必要がある。
  •   品確法の耐震等級2以上
  •   限界耐力計算で層間変形角1/40以下
  •   免震建築物

 耐震性の内容

  •  一戸建の新築木造住宅の場合
  •   壁量のチェック
  •      
           @建築基準法で定める存在壁量(=耐力壁)を求めます。
             各階、各方向について壁の長さに壁倍率をかけたものの合計を求めます。
              
            A建築基準法で定める必要壁量
             地震と風の必要壁量のうち大きい方を各階、各方向の必要壁量とします。
              
            B各階、各方向について存在壁量≧必要壁量を確認します。
               
            C性能表示で定める存在壁量を求めます。
             各階、各方向について・夫々の壁倍率・壁長さに壁倍率をかけたものの合計、
             を求めます。
               
           D性能表示で定める必要壁量を求めます。
             対象とする等級項目の、目標とする等級ランクの必要壁量を求めます。
             →耐震等級の2または3。
             各階、各方向について求めます。
               
            E各階、各方向について性能表示の存在壁量≧目標とする等級の必要壁量を
             確認します。
  •   壁の配置チェック
  •         @各階、各方向ごとに、平面を4つに分割します。 
              
            A平面上の端から1/4の範囲の存在壁量を求めます。
             平面上の建物の右端(上端)から1/4の範囲にある存在壁量
             平面上の建物の左端(下端)から1/4の範囲にある存在壁量
              
            B平面上の端から1/4の範囲の地震に関する必要壁量を求めます。
             平面上の建物の右端(上端)から1/4の範囲にある必要壁量
             平面上の建物の左端(下端)から1/4の範囲にある必要壁量
              
            C平面上の端から1/4の範囲の壁量の充足比を求めます。
              充足比=平面上の建物の端から1/4の範囲にある存在壁量/
              平面上の建物の端から1/4の範囲の必要壁量
              
            D平面上の端から1/4の範囲の壁量の充足比の左右のバランスをチェックします。
              両側の充足比が1以上の場合→OK
              片方又は両方が1未満の場合、小さい方を大きい方で割った値が、0.5以上であ
              ることを確認します。
              もし、0.5に満たない場合は、満たすように壁量を増やします。
  •   床倍率のチェック
  •         @耐力壁線を設定します。
              耐力壁線とは、外壁線と一定量以上壁量のある壁線をいいます。
              各階、各方向について設定します。
              
            A耐力壁線に挟まれたそれぞれの床の区画の、必要床倍率を求めます。
              
            B耐力壁線に挟まれたそれぞれの床の区画の、平均存在床倍率を求めます。
              
             C平均存在床倍率≧必要床倍率を確認します。
  •   接合部のチェック
  •         @筋かいについてチェックします。
              建築基準法の告示に基づく仕様のチェックを行います。
              
            A柱の接合部をチェックします。
              建築基準法の告示に基づく仕様のチェックを行います。
              
            B胴差と通し柱の接合部についてチェックします。
              
            C床・屋根の接合部についてチェックします。
  •   基礎のチェック
  •         @基礎の仕様のための条件を確認します。
              ・建築条件(階数、積雪条件、屋根の高さ)
              ・平面条件(壁線間隔、開口長さ)      
              ・地耐力                     
              
            Aスパン表から基礎の仕様を選択します。
              (1) 基礎形式の選択   
              (2)基礎の各部寸法の選択
              (3)基礎の配筋の選択   
  •   横架材のチェック
  •      @横架材の仕様のための条件を確認します。
          ・建築条件(積雪条件、屋根の重さ)
          ・モジュール           
          ・横架材の使用樹種など      
                
          Aスパン表から横架材の仕様を選択します。
          (1)横架材の配置の選択  
          (2)横架材の各部寸法の選択
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